太古の湯
花火大会歩道橋事故と人口砂浜陥没事故で有名になった大蔵海岸に今年もコアジサシが飛来している。4月の終わりから5月の初めにかけてオーストラリアで越冬してから飛んでくると言われているが何日かけてここまでやってくるのであろうか。陥没事故で人口浜を閉鎖していたときはその砂浜内に多数営巣していたが、現在は砂浜は一般公開されているためそこには営巣していない。しかしこの場所が気に入っているのか数はめっきり減ったが独特の鳴き声を出しながら飛んでいる。近場の河原にでも営巣しているのであろうがわからない。
さてその人口浜内には以前にも紹介したがスーパー銭湯「龍の湯」がある。近場なのでたまには利用していたが、天然温泉ではないので行くことは少なかった。ところが今年の3月から天然温泉がでるようになったのである。何でも一億円かけて地下1200mまで掘削し温泉を掘り当てたのである。泉質は有馬温泉の金泉と同じように鉄分を多く含んでいるので褐色泉なのである。湯量は毎分50リットルと少なくかつ温度も25度程度しかないので露天風呂にしか使用していない。かなり強力な泉質なので長湯は禁物なのであるが、掘り当てた地層は1億5000万年前頃のジュラ紀後期なのである。
その頃は多くの恐竜が生息していた頃であるが日本列島というか現在大蔵海岸近くが地上にあったのか海底にあったのかは定かではない。しかし折角掘削したのであるからその地層サンプルを分析すれば特定はできるであろう。仮に地上であれば恐竜が闊歩しシダ類が繁茂していたのであろうし、ひょっとしたらいちょうも生えていたかもしれない。また海だとするとアンモナイトがいっぱい生息していた時代である。
そのような太古の時代の地層成分を含んだ温泉に浸ることで暫しの間ジュラ紀の生物や風景を頭に描いてみるのもいいのではなかろうか。そのようなことで月に1回ぐらいはということでジュラ紀の温泉に浸かりながら恐竜の骨のエキスかアンモナイトの貝殻エキスが混じっているのではと思っていると時間の経過を暫し忘れる。この太古の湯はさすがに人気があって現在一番混んでいるが順番待ちをするほどではない。しかし将来は拡張をする必要があるのではなかろうか。
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